腎内科クリニック世田谷β2-MG除去について
名古屋国際会議場で開催された第14回日本HDF研究会に参加しました。
約1000名の参加者があり盛況でした。
大会長は名港共立クリニックの佐藤隆院長。
名港共立クリニックや腎内科クリニック世田谷では透析液の最高レベルの清浄化のもと現在唯一の全自動コンソールであるJMS社製最新型透析装置GC-110Nを使用しています。
透析液の高度な清浄化により血中の中分子領域の尿毒素β2ミクログロブリン(β2-MG)値が低下する事が報告されています。
透析患者様に生じうる合併症の一つである透析アミロイドーシスの原因物質と言われているβ2-MG除去性能に基づいて血液透析療法実施の上で必須の透析器(ダイアライザー)は通常β2-MGの除去性能が最も低いⅠ型~β2-MGの除去性能が最も高いダイアライザーであるⅤ型の5つに機能分類されています。
血中β2-MG値は生命予後の観点からも30未満が望ましいとされています。現在日本国内のダイアライザーはⅣ型が主流ですが、腎内科クリニック世田谷では現在複数のメーカーのⅤ型ダイアライザーを使用しています。
腎内科クリニック世田谷では全員の患者様の血中β2-MG値を30未満とすべく
1.全ての患者様の透析液の最高レベルの清浄化
2.最も高性能なダイアライザーであるⅤ型ダイアライザーの使用
3.十分な透析効率の確保:透析条件(主に透析時間、ダイアライザー膜面積、血流量)の見直し
4.濾過型血液浄化法であるHDF(血液濾過透析)療法の実施
5.炎症反応亢進(白血球やCRPの上昇)や貧血のある患者様におかれましては、その原因検索及び加療の実施
6.適応のある患者様にはβ2-MG吸着器(リクセル)の使用
を患者様お一人お一人のご状況に合わせて適宜実施しています。
腎内科クリニック世田谷では今後も最高水準の透析療法継続を目指します。
何卒宜しくお願い申し上げます。