腎内科クリニック世田谷血液ガス分析装置
より良い治療方針の選択に必要な検査結果と透析液の正確なチェックに最新の血液ガス分析装置を設置しています。
本院で準備しました装置、血液ガス分析装置の役割について説明致します。
はじめに血液ガス分析装置で測定しているものには血液あるいは透析液中の
・pH(血液が酸性かアルカリ性かを判定)
・pCO2(呼吸状態の判断)
・pO2(酸素の取り込み具合を判断)
・Naイオン
・Kイオン
・Caイオン
などがあります。
これらの測定により当クリニックでは
① 透析液が正しく調整されているかどうかの最終確認(透析液作成装置も正確ですが調整後に実際に測定して確認)を行い、患者様へ最適な透析液が供給されていることを保証します。
② (患者様の容態から血液ガス分析が必要と考えられる)患者様の血液を測定し、治療効果を正しく判断しております。もし、血液測定値に改善の余地がある場合は、代謝性アシドーシス(腎不全の進行で生じうる血液が常に酸性に傾いている状態)に対する治療薬をご提案したり、改めて最適な透析条件を設定し患者様のQOLの向上に寄与いたします。
血液ガス分析装置は腎臓機能と呼吸機能のバランスを見たり血液や透析液中の電解質(Na/K/Ca)バランスを評価するために必須の分析装置です。
この装置を使用することで当クリニックでは最適な透析条件を患者様へ供給し、かつ患者様一人一人に合わせた治療方針を提供することが可能となります。
血液ガス分析装置(IL社 GEM Premier3000)で測定した結果は、今後の治療方針に役立つ情報を提供するとともに、透析液を正確にチェックし、調整する為のとても大事なデータですので、簡易型の装置を使わず、常時測定可能で、エラーの検知や修正を全自動で行う最新機種を設置しております。
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