体重・血圧管理の重要性について
最近非常に暑い日が続いており、連日熱中症の話題がメディアを賑わせておりますが、一般の方と比較して透析患者様におきましては、水分・塩分の排出が少ない分、熱中症になりにくいといわれております。したがって、熱中症予防といってたくさんの水分を摂ると増えが多くなりすぎてしまう場合がございます。まずご自身のドライウェイト(DW)を知り(災害対策にもなります)、ご自宅で毎日体重を測ってDWを下回らないように注意しながら適度に水分を摂っていただくようお願いいたします。最も長生き(生命予後良好)と報告されている変化量(透析間体重増加)の目安は、週初めの中2日の場合はDWの5%前後の4~6%(中1日の場合DWの3%前後の2~4%:本院の透析支援システムで毎回自動計算されます)です。
またご家庭での血圧管理も大変重要です。水分、塩分を取りすぎると血圧があがります。一方、発汗により血管内のボリュームが少なくなると血圧が下がり、同時に血流が悪くなりシャント閉塞を起こす確率が高まります。毎朝シャントのチェックと共に、体重と血圧の自己管理をぜひ行っていただきたいと思います。体重・血圧管理を容易にする万歩計にも連動する無料アプリ「Welbyマイカルテ」を利用するなどして留意してください。「マイカルテ」は「かんたん」に「らく」に記録ができ、クラウドに情報が保管されているので、血圧手帳もいらなくなる便利なアプリです。