東京透析懇談会と糖尿病予防改善教室のご案内
世田谷区在住の方を対象とした糖尿病予防改善教室が月曜に世田谷区保健センターにて開催されます。
お申し込みは2月16日(月)までです!
今年も東京女子医科大学弥生記念講堂にて第43回となる東京透析懇談会が2015年2月22日(日)開催されます。
今回本院からは看護師長小山が長時間透析患者様に関し発表させて頂きます。
抄録は下記です(^^)/
・演題名: 6時間透析と透析中の減塩自由食によりデータが改善しセルフケア能力が向上した1症例
・所 属: 医療法人社団菅沼会腎内科クリニック世田谷
・氏 名: ○小山千代美(こやま ちよみ、看護師) 菅沼信也
【はじめに】
透析が肉体的、精神的、そして時間的にも苦痛がない事を望む多くの患者さんにとって長時間透析に対する抵抗がある事は否めない。
【目的】
長時間透析と透析中の減塩自由食によってデータが改善、又精神的安定をもたらしセルフケア能力の向上に繋がった症例を報告する。
【症例】
64歳 男性 原疾患糖尿病腎症。一人暮らし。セルフケア能力は低い。
導入2010年8月、13日後本院に転入。転入時3時間週2回透析QB150mL/min。同年10月4時間週3回透析、QB180 mL/min。2012年7月on-lineHDFに変更。2013年3月5時間週3回、QB370 mL/min。2014年3月6時間週3回、QB370mL/minになり4月からは透析中塩分約2g、700~900kcalの減塩自由食を開始した。
【結果】
1、徐々に透析効率をあげた事で6時間を無理なく受け入れる事ができた。
2、透析中の食事により食事時間が規則的になり暴飲暴食が改善、血糖及び体重増加量が安定した。
3、今では6時間にして良かったとの言葉が聞かれるようになった。
【考察】
データ改善に伴い体調が良くなりやる気が出る事でADL、QOLの向上に繋がった。透析中の減塩自由食は規則的な食生活を実現しそれが精神的安定をもたらしセルフケア能力の向上に役立ったと考える。