第6回腎透析研究会のご案内
医療従事者向け研究会のご案内です。
今回も昭和大学病院 入院棟(〒142-0064 東京都品川区旗の台1-5-8)の臨床講堂にて2015年3月5日(木曜)開催される第6回腎透析研究会のご案内です。
参加費無料です!
演題名「高効率無酢酸透析の異所性石灰化抑制の可能性」にて菅沼も口演させて頂きます。
当日会場へお越し頂ける医療従事者の皆様におかれましては、何卒宜しくお願い申し上げます(^^)/
2014年開催された日本次世代人工腎臓研究会にて、同じ演題名(高効率無酢酸透析における異所性石灰化抑制の可能性)にて2014年9月7日(日曜)に開催された大阪透析研究会スイーツセミナーでの口演のダイジェスト版発表を菅沼が行いました。この時の抄録の一部は下記です。日本透析医学会における2009年末の「わが国の慢性透析療法の現況」によれば、透析量の指標となるspKt/V1.8以上の高効率透析患者様において最も生命予後良好が報告されています。
本院は2008年の開院以降個人機の数名以外AFDを継続し、平均spKt/V1.8以上の高効率透析を行っている。
本院のcCa平均値は全国平均よりも低い8.79mg/dL、cCa10mg/dL以下の割合99.25%の良好な数値となっている。AFD継続中本院でUCGを行った105名のうち透析患者にて3.4~15%と高率に認めると報告されているASは2.86%と少なく、いずれも軽度で新規のAS手術は本院では発生していない。透析患者にてABI0.9未満16.6~38.3%と高率に認めると報告されており血管石灰化はPADやCalciphylaxisを来す。AFD継続中本院で血圧脈波検査を行った128名の平均ABI1.02±0.19で、片方でもABI0.9未満は28.1%、片方でも1.3以上が3.9%認めていた。しかし、新規の下肢切断手術やCalciphylaxisも本院では発生していない。
代謝性アシドーシスの程度が強い程CACS高値の報告もあり、高効率AFDにおいて重篤な異所性石灰化は抑制される可能性が考えられる。
AFD:無酢酸透析
cCa:(アルブミン値による)補正カルシウム
UCG:心臓超音波検査
AS:大動脈弁狭窄症
ABI:足関節上腕血圧比
PAD:末梢動脈疾患
CACS:冠動脈石灰化指数