人工透析・糖尿病専門外来 千歳烏山駅北口

腎内科クリニック世田谷
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山4-21-14

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日本医工学治療学会第31回学術大会のご案内

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会期

2015年3月27日(金)-29日(日)

 

会場

・3月27日

ANAクラウンプラザホテル広島

〒730-0037 広島市中区中町7-20

 TEL:082-241-1111

・3月28日、29日

広島国際会議場

〒730-0811 広島市中区中島町1-5(平和記念公園内)

TEL:082-242-7777

・大会長

末田 泰二郎(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 外科学

・テーマ

「医工学治療の現状と近未来」

 

・学会事務局

広島大学大学院医歯薬保健学研究院応用生命科学部門外科学

〒734-8551 広島市南区霞1-2-3

TEL:082- 257-5216 FAX:082-257-5219

 

 

シンポジウム6「オンラインHDF用透析装置の現状と近未来」に

菅沼も登壇させて頂きます(^^)/

 

日 時:3月28日(土)14:20-16:20(120分)
会 場:第4会場(広島国際会議場 B2F ラン1)

 

今回の発表における抄録は下記です。何卒宜しくお願い申し上げます。

 

演題名:「オンラインHDF用透析装置での治療法選択」~高効率無酢酸HDF(溶質除去はO-HDF,栄養状態改善はI-HDF/長時間O-HDF)の勧め~

 

所 属: 医療法人社団菅沼会腎内科クリニック世田谷 人工透析内科

氏 名: 菅沼信也(すがぬま しんや、医師)

 

HDFによるP低下の報告は海外で多数なされており、アセテートフリー(無酢酸)CDDSにおけるHDF(On/Off-line HDF)にて血流量(QB)増加によりPと共にcCa×P積低下を認め報告(腎と透析73別冊HDF療法’12:43-45, 2012)した。
オンラインHDF用透析装置のJMS社製全自動透析装置(GC-110N)にてオンラインHDF(O-HDF)のみならず間歇補充型血液透析濾過(intermittent infusion HDF:I-HDF)が可能である。2013年末本院無酢酸I-HDFと無酢酸O-HDFを比較したところ, O-HDF群の方が透析歴は長かったが, 75~90歳の高齢者にてβ2MG I-HDF28.6に対し O-HDF群25.2mg/Lと低い傾向を認めた。

 

無酢酸血液透析(AF HD)を8.0±4.8M実施後I-HDFに変更した26名, 11.5±8.8M実施後O-HDFに変更した15名を対象にAlb漏出量の多い血液浄化器も用いて後ろ向きに検討した。AF HD 開始後透析時間, 膜面及びQBを有意に増加し, spKt/Vは有意に上昇していた。I-HDF開始半年後,さらに膜面積及びQBを有意に増加し, spKt/Vは有意に上昇(1.89±0.4)したが, 透析時間に差はなかった。O-HDF開始半年後, さらにQBを有意に増加(277±53.0→318±44.8mL/min)したが, QSも有意に増加(166±4.82→179±16.0mL/min)しており, spKt/V(1.64±0.27), 膜面及び透析時間に差はなかった。AF HD開始後, 両群ともAlb及びGeriatric Nutritional Risk Index (GNRI)に差はなく, ドライウエイト(DW), Body mass index(BMI)はI-HDF群で差がなかったが, O-HDF群で有意に上昇していた。I-HDF開始3ヵ月後, Alb, GNRI, DW及びBMIが有意に上昇していた一方, O-HDF開始半年後, Alb, GNRIが有意に低下し, DW及びBMIに差がなかった。

 

無酢酸透析実施中、QBを下げずに5→6Hrの長時間透析に変更した5名(男性4名、DM3名、55±7.3歳、透析歴8.4±7.5年)を対象に検討した。4名は無酢酸前希釈大量液置換O-HDF、1名は長時間透析開始に伴い低Ca透析に変更し、2M後にHD→O-HDFに変更した。5→6 Hr透析変更3M後spKt/V、A/V、UN除去率、Cr除去率は有意に増加し、透析後UN、浮腫値(ECW/TBW)は有意に低下し、透析後P値低下傾向、BMI増加傾向を認め、DWに有意差はなかったが、低Ca透析に変更した1名を除き3Mで約1kg体重増加傾向を認めた。

 

以上より, 溶質除去はO-HDF, 栄養状態改善はI-HDFもしくは長時間O-HDFを考慮し高効率かつ無酢酸HDFが治療効果を高めている可能性が考えられる。