火災総合訓練を行いました
【火災総合訓練を実施しました】
11月19日に本院にて火災総合訓練を実施しました。
第二透析室奥の加湿制御盤より火災が発生したため避難を開始。初期消火活動により鎮火する、という内容です。
今回の訓練の目的は、
①消火器の早期持参(どれだけ早くたくさんの消火器を集められるか)
②早期緊急離脱(どれだけ早く回路から離脱できるか)
③エアストレッチャーでの早期避難(どれだけ早く避難路まで移送できるか)
④防火扉・排煙窓等の起動(場所と手順の把握)
の実施でした。
① 消火担当1名、消火器収集係を3名で行いました。最初の消火器が到着するまで25秒、3分過ぎには院内にあるすべての消火器を出火現場に集めることができました。
② 患者役3名に対し離脱手技を実施。3名全員の離脱まで130秒を要しました。あくまで理論上ですが、仮に50名の患者様がいらっしゃった場合、8名の医療従事者が離脱を行えば、よほどの事情がない限り10分もあれば全員の離脱が完了する計算となります。
③ エアストレッチャーは、看護師が1人で患者さんを搬送することを目的に開発された、自吸式万能担架です。エアーのクッションが様々な衝撃を吸収するので、室内、砂利道、階段・段差・アスファルト等、どんな所でも引っ張って搬送できるもので、本院では2つ配備しています。
ベッドから全く動けない大柄な患者様を想定しました。ベッド上でのエアストレッチャーへの移譲から、非常口到着まで1分強で行うことができました。
④ 火災時は延焼を防ぐことが非常に大切であるため、防火扉の起動、排煙窓の開放、空調の停止を行います。出火後1分ですべて完了しました。
今回は小規模な職員のみの訓練であり、予想以上に速やかに実施事項を完遂することができました。しかし、実際の火事の際はもっと大きな混乱と混雑が想定されます。今後はそれを見越した対策を立てていきたいと思います。